レジデントがチェックしておきたい先輩医師のインタビュー

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ズバリ!?教えて!
新米研修医の心構えを伝授!
新米研修医に向けて、心構えや注意点など指導医の目線から伝授!

今回は、大学病院勤務の竹原医師に、臨床研修を前に、新米医師に向けて、心構えや注意点を指導医の目線から伝授していただきます!

インタビュアー まずは先生の研修医時代のお話を聞かせてください。
高梨 亮太 約1年の研修医生活でしたが、以前は外科医が麻酔科医を兼ねることが多かったですし、患者さんによっては手術中に簡単な薬でもアレルギーによるショックを受ける方もいますので、半年弱ずつ外科と麻酔科を研修しました。
気管内挿管や血管の確保などの知識の習得もしました。
研修医生活を振り返ってみると、気持ちだけ空回りする事も多かったですが「何でも吸収したい」という思いが強かったと思います。指導医の影響も強く受けました。今から思うと、現在の自分があるのはそのときの指導医のお陰だと思い感謝していますね。
インタビュアー 外科を選ばれたのはどうしてですか。
高梨 亮太 内科も考えなかったわけではありませんでしたが、ポリクリでの経験から外科の雰囲気に惹かれました。頭で考えるよりも、身体を動かす方がいいという感じでしょうか。内科は知識が重要で、自分からコツコツ勉強する姿勢が求められます。でも私は教科書で勉強することが苦手で、勉強も一夜漬けが多かったんですよ(笑)。外科は「明日は手術だ」というような必要に迫られての勉強ですから、私に向いていると思いました。
インタビュアー ご自身が指導するお立場になって、心がけていらっしゃることはどんなことですか。
高梨 亮太 まずは「見る力」を養う事ですね、何でもまずはやって見せます。研修医が「これだったら自分にもできるかも」と思い始めたころに、実際にやらせてみます。でも、大概の場合は、実際にやってみるとできないんですね。
ただ次の機会では、前回より真剣に見ていますよ。まずは「見る力」を養う事でで育っていくのだと思います。
外科は週3日の手術日に1日に3、4例の手術があります。初期研修医は虫垂炎やヘルニアの手術では最初は助手ですが、慣れてきたら執刀医になれるように指導しています。また、高度な手術は3人で行いますが、3人目として研修医が入ります。助手がきちんと仕事をしないと手術が進みませんので、非常に重要ですし、貴重なメンバーですね。大学病院ですと、術者が4人で、ポリクリの学生もいて、研修医が6人目のこともありますので、間近に見える3人目の立場とは全く違いますし、身をもって手術を体験することができるでしょう。
インタビュアー 研修医に対して必要な「心構え」と思っていらっしゃることをお聞かせください。
高梨 亮太 私もかつて指導医に言われたことでもあるのですが、健康に気を付けるということですね。昼食は食べられるときに必ず食べてほしいです。隙を見て食べておかないと、その後の手術が長引いたときに食べられるチャンスを失ってしまうかもしれません。食は人として重要なものです。そういう積み重ねで体調を崩しやすくなってしまうので、気を付けてほしいです。休憩を取って体調を整えるのも仕事のうちです。
インタビュアー 現在の臨床研修制度について、ご意見をお願いします。
高梨 亮太 当初は内科や救急を回る研修医が増え、外科を回る研修医が減ってしまい、外科全体が人手不足になった時期がありましたが、現在はその状況からは脱しています。他科を回って得た知識は非常に役立つと思います。専門科以外の知識を研修医に教えてもらうこともあります。良い制度なのではないでしょうか。
ただ、外科医としてのスタートは遅れ、以前の外科医でしたら、3年目になったときには簡単な手術が術者としてできるようになっていましたが、今は難しい場合もあります。3年目以降に臨床経験を積んで、取り戻してほしいですね。ただ今はバランスの取れた考え方の外科医が育ちつつある時代ではないかと思っています。

プロフィール

竹原医師
Dr.TAKEHARA
大学病院勤務 34歳
医師の技術、能力、知識など以前に、まず第1に、医師としての人格を高めるのも重要。研修を通じて医師として、また人として、望ましい態度と習慣を身につけてるのも重要だと思います。その上で、日常臨床で遭遇する疾患に対し、適切な診断、治療を行える幅広い基本的な臨床能力を身につけてもらうことが大切なのではないでしょうか。